揚げと一緒に炊き込むことで旨みと香ばしさが増してせいこがにの味を引き立ててくれる。せいこがにだけでも福井の味を表現できているが、揚げの消費量日本一の福井県にちなんだ、とても福井らしい「せいこがにの炊き込みごはん」だ。蓋を開けたらそこは天国お腹いっぱいになるまでかっこみたい
"せいこがにの土鍋ご飯"の作り方
材料(3人前) | せいこがに(中大)・・・ 3杯 米・・・ 2合 出汁・・・ 380ml 薄揚げ・・・ 1枚 |
【 一 】 せいこがにを身出しする
せいこがに(中大)を3杯身出しする。こちらの捌き方を参照して甲羅盛にしておくのがおすすめ。できるだけ丁寧に身出しすると、その分だけ美味しさが増すのでがんばって!
【 二 】出汁を用意する
市販の顆粒出汁を使っても美味しくできるが、昆布と鰹ぶしでとった出汁の方が◎
【 三 】米を洗う
米を洗って水をきる。土鍋に出汁を入れ約1時間浸水させる。
【 四 】薄揚げを切る
薄揚げを湯どうしして1cm角に切っておく。
【 五 】米を炊く
「三」の土鍋に油揚げを入れて軽くかき混ぜ、蓋をして弱火で5分加熱し、鍋が温まってきたら強火にする。沸騰して鍋の隙間からしっかり湯気が出てきたら弱火にして、15分炊いて火を止める。出汁のいい香りがキッチンに漂ってくるはず。
【 六 】せいこがにをのせる
蓋を開けて「一」をのせて再び蓋をして5分蒸らす。
【 七 】せいこがにとご飯を混ぜる
甲羅からカニ身、内子、外子、ミソをかき出してごはんとしっかり混ぜる。
【 八 】取り分ける
茶碗に取り分けて完成!
仕上げに三つ葉を散らすと見た目も香りも◎
料理人
馳走えん 小松辰平さん
こまつ・しんぺい●1976年福井県越前町生まれ。大阪「割烹 由多嘉」、東京「紀尾井町 福田家」、福井「ユアーズホテル」で経験を積み2010年に「馳走えん」をオープン。2021年に「ミシュランガイド北陸2021特別版」で1つ星獲得。