越前がにとは?

 

越前がにの種類

ズワイガニには大ズワイガニ、紅ズワイガニ、本ズワイガニと3つの種類があります。大ズワイガニは別名バルダイ種と呼ばれ日本近海ではほぼ水揚げされることはありません。紅ズワイガニは赤く細長い脚が特徴で価格も安価なため缶詰など加工食品などに使われることも多いです。一般的にズワイガニと呼ばれているのは本ズワイガニを指し、甘く上質な身と濃厚で豊穣なかにみその旨味から冬の味覚の王様とも称されています。

各地のブランド蟹

日本海で水揚げされるズワイガニはその地域により同じズワイガニでもいくつかのブランド名と特徴があります。 山形県では芳ガニ(よしがに)、石川県では加納ガニ、福井県は越前ガニ、山陰地方では松葉ガニと呼ばれています。また松葉ガニは水揚げされる地域や港によって間人ガニ、津居山ガニ、柴山ガニなど更に細かく分類されています。

 

トップブランド、越前がに

数あるブランド蟹の中でも越前がにがトップブランドと呼ばれる様々な理由があります。一つは暖流と寒流のぶつかる福井県沖はカニのエサとなるプランクトンや小魚などが豊富に生息しているため蟹の身入りが良いことです。また沿岸部に向かって段々畑のように深くなる福井県沖の海底の地形はカニにとって棲息のしやすい場所となっており、絶好の漁場となっています。特に福井県越前町では港から漁場までの距離が1~2時間程度と非常に近く日帰り漁でそのまま新鮮で活きのよい蟹を水揚げすることができることもトップブランドと言われている所以です。

 

食通も唸る、雌ガニ「せいこがに」

ズワイガニの雌である「せいこがに」は雄の3分の1ほどの大きさの為、かに身自体は少ないですがその殻の中にぎっしりと詰まったかに味噌と内子と呼ばれる卵巣の濃厚な味わいは至高の一品です。資源保護のため漁期は11月6日~12月31日までの約2ヶ月と短くまさに旬の味わいです。

甘く瑞々しい、「水ガニ」

脱皮直後の甲羅が柔らかいズワイガニ、それが「水ガニ」です。身が出し易く淡白でありながら甘く瑞々しい蟹本来の旨味をお楽しみいただけます。

 

越前がにの漁期