冬の味覚の王様「越前がに」の今シーズンの県水産試験場の漁獲量予測は昨年度比で雄は5~15%、雌は10~20%増と2年連続の漁獲増を見込んでいました。また来年、再来年度も約5%ずつ増加していく予想とも言われています。
福井県内の越前がにの漁獲量は、1964年度に1091トンありましたが乱獲の影響で徐々に減り始め2020年度は319トンにまで落ち込んでいました。未来の越前がに漁に不安を覚えた漁業者達は2013年度から福井県など富山県以西の日本海で自主的にセイコガニの漁期を11月6日~12月31日と縮め雌蟹をとりすぎないように努めてきました。越前がにが漁獲できる大きさに育つまでには約8年ほど必要で、昨年度から続く豊漁は漁獲規制を始めた当初に保護されたカニが育ってきたからだと考えられます。
2022年度は解禁後に天候にも恵まれ過去に例を見ないほどの豊漁が続いてます。今シーズンのここまでの漁獲量はすでに水産庁によって決められた枠の半分近くに上り、県の底曳き網漁協はカニの獲り過ぎを防ぐためせいこがにの漁獲量と越前がにの漁獲できる大きさの基準を甲羅の幅を1センチほど広げる自主規制を決めました。
お客様にはご迷惑をおかけいたしますが、越前『蟹の本陣』でも今後の越前がに漁の行く末を鑑み、せいこがにの販売を一定期間停止させていただきます。福井県の冬の味覚を持続可能なものとするためにもご了承いただけますようお願いいたします。
引き続き越前がにの販売は行っていますので宜しくお願い致します。