越前汐雲丹 茜香の桐箱の話

越前汐雲丹 茜香（せんか）のパッケージには桐箱を採用しております。桐は箪笥や箱を作る材として有名で高湿度になると膨張し気密性を高めて湿気の内部侵入を防ぎ、乾燥時には収縮し内部の水分を放出する特性を持ち、タンニン、パウロニン、セサミンといった天然由来の防虫成分があることで古くから衣類や茶道具の保管に重宝されてきました。そういった桐の特性を保存食である塩ウニの保存に応用しました。冷蔵庫内は非常に乾燥し食材に必要な水分を担保することが難しいため、樹脂やガラス製の容器などを用いて保存しますが、食材との隙間に食材から放出される水分が溜まりそこから雑菌が繁殖して傷んでしまう恐れがあります。桐箱は内部の湿度を一定に保ち、茜香（せんか）の美味しさを損うことなく保存できる優れた容器なのです。茜香の桐箱の構造は密閉性が高く長期保存向きの本印籠（ホンインロウ）を採用してます。